2020年10月02日
「Go Toトラベル」期間中の2020年9月前半、「旅行」や「航空旅客」「鉄道旅客」消費が回復
~2020年9月前半の国内消費指数「JCB消費NOW」ハイライト~
株式会社ナウキャスト
株式会社ジェーシービー
2020年10月2日
株式会社ジェーシービー(以下:JCB)と株式会社ナウキャスト(以下:ナウキャスト)は、プライバシーを保護した形で加工したJCBカードの取引データを活用し、現金も含むすべての消費動向を捉えた国内消費指数「JCB消費NOW」の2020年9月前半(2020年9月1日(火)~9月15日(火))の速報値を更新しました。ナウキャストによる分析概要を公開します。
なお、9月前半については、以下2点の特殊要因があることにご留意ください。
(1)連休(カレンダー)要因
2018年は9月15日(土)からと22日(土)からそれぞれ三日間、2019年は9月14日(土)からと21日(土)からそれぞれ三日間の連休があり、9月前半と後半に連休が分散した。対して2020年の9月は、前半は土日を除き連休がなく、後半に連休(四連休)が集中した。
(2)2019年消費増税前駆け込み要因
2019年消費増税前の9月は小売・サービス業ともに駆け込み需要があったため、2020年9月前半の数値が実体よりも弱く見える可能性がある。
■9月前半・参考系列ハイライト【ナウキャスト分析】
「サービス総合」が回復する一方、日並びや昨年の増税などの影響等もあり「小売総合」が下落し、「全総合」は足踏みがつづく。
8月後半から9月前半にかけて、新型コロナウイルス新規感染者数(陽性確認者数)の増加ペースが落ち着いたことで、「サービス総合」は2か月ぶりに減少幅を縮小し、回復の兆しをみせた。一方で、「小売総合」が大きく落ち込み、「全総合」は8月前半に続き下落。消費の回復は足踏みの状態が続いている。
なお、9月前半の「小売総合」の落ち込みは、上述した(1)連休要因や(2)増税前駆け込み要因によって大幅に下落していることが考えられるため、今後動向を注視していく必要があると考えている。
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新規感染者数は、各期間中の日次合計値(全国)
参照元:厚生労働省・オープンデータ「陽性者数」
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▼2年前比
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