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2017年05月15日

クラウド型決済システムにおけるセンター事業の統合に関する合意について

三菱UFJニコス株式会社
JR東日本メカトロニクス株式会社
株式会社日本カードネットワーク
株式会社ジェーシービー
平成29年5月15日

 三菱UFJニコス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 井上治夫、以下「三菱UFJニコス」)と株式会社日本カードネットワーク(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 福清久、以下「JCN」(※1))、株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役兼執行役員社長 浜川一郎、以下「ジェーシービー」)は、三菱UFJニコスとJR東日本メカトロニクス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 椎橋章夫、以下「JREM」)が共同開発し普及させてきたクラウド型マルチ決済システム「J-Mups(ジェイマップス)」のうち、三菱UFJニコスが運営を担うセンター事業(電子マネーを除く、以下同様(※2))を、JCNのクラウド型決済システムのセンター事業と統合することで、5月15日に合意しました。

  1. ※1

    ジェーシービーの子会社で、共同利用端末「JET-S(ジェッツ)」を通してカード会社と加盟店間の与信データのオンライン接続や売上データの伝送サービスなどを担う情報処理センター「CARDNET」を運営。

  2. ※2

    電子マネーセンター事業については、引き続きJREMが運営いたします。

 「J-Mups」は、三菱UFJニコスとJREMが平成24年7月に国内初の「クラウド型マルチ決済システム」として開発、優れた機能性(拡張性・高速処理)と高い安全性(PCI DSS準拠認定)を強みにクレジットカード、電子マネー、共通ポイントなどの決済及びサービスを処理できるシステムとして導入加盟店を順調に拡大させています。

 昨今のスマートフォン決済をはじめとする決済手段の多様化や端末のIC化による情報セキュリティ強化などを背景に、安全・安心で快適なクラウド型決済システムの需要が一層高まっています。そのような中、三菱UFJニコスは「J-Mups」のセンター事業をJCNと統合することが最適と判断、JCNでも同事業と統合することが事業拡大につながると考え、今回の決定に至ったものです。

 具体的には、三菱UFJニコスのクラウド型サーバーを有する「J-Mups」のセンター事業とその運営業務を、情報処理センター「CARDNET」の永年の運営実績・ノウハウを持つJCNが平成30年3月に承継します。JCNは、自社で保有するセンター運営の技術・ノウハウに加え、「J-Mups」のクラウド技術・ノウハウも活用し、JCNのクラウド型決済システムのさらなる拡充を目指します。

 一方、三菱UFJニコスは「J-Mups」のセンター業務を切り離すことで、既存加盟店へのサービス拡充や新規加盟店の開拓に一層注力でき、より効果的・効率的な加盟店業務を推し進めていきます。また、これまで培ったクラウド技術・ノウハウを新たな社会インフラとなる“メジャー決済スキーム”へと高めるべく、その普及の先頭に立ち、同分野での成長を志向していくものです。

 4社は、加盟店の多様なニーズに的確に応え、安全・安心・快適な決済環境を整えていくとともに、今後、新たな社会インフラとなりうる決済スキームの構築に向け、協議して参ります。

<参考資料>

■株式会社日本カードネットワークについて

設立
1995年3月16日
資本金
4.8億円
代表者
代表取締役社長 福清久
所在地
東京都新宿区大久保3-8-2 住友不動産新宿ガーデンタワー
売上高
20,542百万円(2015年度)
従業員
190人(2016年3月)

■クラウド型マルチ決済システム「J-Mups」の概要

(1)拡張性:クレジットカード・銀聯カード・J-Debit(ジェイデビット)・各種電子マネーといった様々な決済サービスに対応可能。加盟店独自のポイントプログラムやクーポン等のサービス機能も搭載できる。訪日外国人向けの「外貨建てカード決済サービス」にも対応。
(2)高セキュリティ:端末側にセンシティブ情報を残さない安全性に優れた設計。PCI DSS準拠認定。
(3)高速処理:クレジットカードの処理速度が1~2秒(一般的なアナログ回線の場合10~20秒)

以上