株式会社ジェーシービー(以下:JCB)は、MasterCard International(以下:MasterCard)と非接触IC決済の標準化を図り、共通の非接触IC決済の通信プロトコルを採用することで合意しました。
本通信プロトコルはMasterCardによって策定されたMasterCard PayPassTM ISO/IEC 14443 Implementation Specificationに基づいた仕様で、非接触IC決済の基本となる通信技術について国際標準化を図ったものです。既にVisa Internationalも2005年3月に本通信プロトコルの採用を決めており、このたびJCBが本通信プロトコルを採用することで、今後は同じ通信仕様上で複数の国際ブランドの非接触IC決済サービスの開発が可能となります。
非接触IC決済を処理するプログラムはブランド毎に異なりますが、通信仕様が共通化された場合、端末開発ベンダーは通信ハードウェア・通信ソフトウェアを共通化することが可能となることから、開発負荷・コストの削減が可能になります。その結果、金融機関や加盟店にとっては、非接触決済端末を導入する際のコスト削減や導入時間の短縮が期待でき、さらに非接触IC決済の市場においてグローバル・インターオペラビリティ(全世界での互換性)が保障され、非接触IC決済端末の導入・普及が加速することも期待できます。
JCBは、既に日本において、非接触IC決済・交通IC乗車券・携帯電話などに広く導入されているFeliCa(R)仕様を採用した汎用非接触IC決済サービス「QUICPayTM(クイックペイ)」を、2005年4月より本格展開しております。JCBは国際ブランドとして、日本だけでなく、各国・各地域のニーズ・環境に合わせた非接触IC決済サービスの開発が必要と考えており、2006年中には本通信プロトコルの採用により、海外においてJCBブランドの非接触IC決済サービスを開発・展開することを計画しております。
※「FeliCa」は、ソニー株式会社が開発した非接触型ICカード技術で、ソニー株式会社の登録商標です。
※「MasterCard」及び「PayPass」は、マスターカード・インタナショナル・インクの登録商標です。
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