2017年10月13日
経済産業省公募事業「IoTを活用した新ビジネス創出推進事業(IoT活用おもてなし実証事業)」への参画について
株式会社ジェーシービー
2017 年10月13 日
株式会社ジェーシービー(以下JCB)は、プラスチック型プリペイドカード「JCBプレモカード」に特典を付した「JCBプレモカード(For Tourists)」により、訪日外国人旅行者の国内移動情報と決済情報を解析し、地域経済活性化に資するマーケティングに活用することで消費拡大につなげることを目的とした実証実験を10月1日(日)より長崎エリアで開始しました。本実証実験は、NTT西日本長崎支店を代表幹事とする「MIRACLE NAGASAKI PROJECT実行委員会」が委託を受けた経済産業省の公募事業「IoTを活用した新ビジネス創出推進事業(IoT活用おもてなし実証事業)」の「ローカルプラットフォーム」の実証において、JCBがNTT西日本長崎支店より委託を受けたものです。
訪日外国人旅行者の満足度を高め、観光回遊促進とショッピングを含めた日本滞在中の消費喚起のためには、様々な属性の旅行者ニーズを把握し、最適化された情報を提供する仕組みが重要です。
今回の実証実験では、指定のスマートフォンアプリをダウンロードした利用者へ、多言語対応した言語別、スポット別のショッピング、優待店、観光情報など様々な情報を配信します。スマートフォンアプリのダウンロードを了承いただいたお客様には、「JCBプレモカード(For Tourists)」をプレゼントします。また、スマートフォンアプリと「JCBプレモカード(For Tourists)」を連動させることで、利用者が入力した属性(国籍、年齢、性別など)情報やスマートフォンアプリのログ情報、位置情報と「JCBプレモカード(For Tourists)」の決済情報を統合・解析を行い、マーケティングに利活用した場合の有効性を検証します。スマートフォンアプリによる訪日外国人旅行者への情報提供については、分析技術を向上させることで、情報提供の最適化を図ります。
また、優待店の獲得については、株式会社十八銀行グループと共同で長崎市内の「JCBプレモカード(For Tourists)」利用可能店舗に対して当該事業概要の説明、優待募集などを実施しました。地域金融機関と一体となった活動を通じ、地域活性化へ取り組んでいます。
訪日外国人旅行者の行動分析による地方への誘客ソリューションとして、地方自治体の観光戦略の立案等への活用などによる地方創生、地域活性化への貢献を目指します。
<実証実験概要>
- 実験期間
- 2017年10月1 日(日)~2018年3 月4日(日)
- 実験地域
- 長崎市(福岡と連動実施)
- 利用ツール
- 「JCB プレモ」、「Japan Travel Guide」、「miQip(おもてなしプラットフォーム)」
- 実験目標
- JCBプレモカード(For Tourists)とJapan Travel GuideのID連携登録3,000件
- 実施内容
-
- ・
長崎国際観光コンベンション協会(長崎出島ワーフ2階)、NTT出島ビル1階に特設デスクを設置し、「Enjoy Nagasaki!」を展開。観光情報アプリ「Japan Travel Guide」のダウンロードおよび1,000 円のバリューがついた「JCBプレモカード(For Tourists)」の配布を行います。(「JCBプレモカード(For Tourists)」への追加チャージは、ローソンの店頭にて日本円でチャージ可能。11月以降は同特設デスクでもチャージ可能となる予定。)
- ・
JTB九州ツーリストインフォメーションセンター福岡においても、「Japan Travel Guide」のダウンロード、「JCBプレモカード(For Tourists)」の配布を行います(目標:ID連携登録2,000件)。他、長崎プロモーション映像の放映や「Enjoy Nagasaki!」のチラシ配布等、福岡を入口として入ってくる訪日観光客に対して長崎県への観光の誘導を実施します。
- ・
miQipをご案内し、他実証地域と連携します。
(今回実証実験のスキーム図)
1.JCBプレモカードについて
- (1)
全国30万店以上で利用可能
国内のコンビニエンスストア・百貨店・家電量販店・レジャー施設・インターネットショッピングなど、全国約30 万店以上で利用できる、プラスチック型プリペイドカードです。下のマークが掲示された加盟店にて、購入またはチャージした金額以内で利用できます。お支払いの際に小銭を用意したり、おつりを受け取ったりする手間が省け、たいへん便利です。
※JCBカードやJCBギフトカードとは使えるお店が異なります。 - (2)
チャージして繰り返し使える
全国のローソン店頭やインターネットでチャージ(入金)することにより、繰り返し利用できます。 - (3)
チャージ時にボーナス付与
チャージ時にはチャージ金額の0.5%分~最大1%分のボーナスバリューが付与されます。
※ボーナス付与率は変更の可能性があります。 - (4)
個人情報登録不要
無記名での発行となるため、お誕生日や記念日など、贈り物に最適です。ギフト用包装もご用意しています。 - (5)
いつでも残高確認可能
リアルタイムで決済され、正確な残高確認が可能であり、安心・安全に利用できます。また、JCB プレモカードマイページからいつでも残高を確認できます。 - (6)
JCBプレモカード(For Tourists)
JCBプレモカードをもとに訪日外国人向けにカスタマイズし発行したものです。
(「JCBプレモカード(For Tourists)」券面デザイン)
2.訪日外国人旅行者向け観光アプリ「Japan Travel Guide」について
- ※
株式会社 エヌ・ティ・ティ・アド(代表取締役社長:長谷部敏治、以下 NTTアド)が運営
- (1)
概要
今回、参加者にご利用いただく「Japan Travel Guide」はNTTアドが、訪日外国人旅行者に日本での観光をより楽しんでいただき、地域を活性化することを目指して、2014 年10月より運用している訪日外国人旅行者向け観光アプリです。 - (2)
基本機能
1 多言語対応
観光客向け情報を、多言語で配信しています。端末のOS 言語に応じて、日本語、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語、タイ語 計6 言語にて表示します。
2 プッシュ配信
Push 配信では、利用者の「居住国」「性別」「年齢」「季節」「時間帯」「位置情報」などに応じて、「お薦め情報」「イベント情報」「お得なクーポン」など最適な情報を受け取ることができます。
- ※
Google Playは、Google Inc.の商標または登録商標です。
- ※
App Storeは、Apple Inc.の商標です。
- ※
その他すべての商標は、各々の所有者の商標または登録商標です。
3.「おもてなしプラットフォーム」について
経済産業省では、IoTを活用し、サービス事業者同士が情報を共有・活用して質の高いサービスを提供できる仕組み「おもてなしプラットフォーム」を構築し、2020年までに社会実装することを目指しています。
具体的には、訪日外国人旅行者が、買い物や飲食、宿泊、レジャー等の各種サービスを受ける際に求められる情報等について、本人の同意の下、これらの情報を「おもてなしプラットフォーム」に共有・連携することで、「おもてなしプラットフォーム」を介して、様々な事業者や地域が情報を活用した高度で先進的なサービスを提供できる仕組みを実証しています。(参考)経済産業省平成28年度補正予算「IoTを活用した新ビジネス創出基盤整備事業(IoT活用おもてなし実証事業)」(http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/saitaku/s170224001.html)。